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ドッグフードの原材料には穀類は少ないほうがいい




eat1.jpg安価なドッグフードには、コストのかからないトウモロコシや小麦などの穀類が多く含まれている場合が多いです。


犬は雑食性の動物ですが、人間と比較すると腸の長さが人間だと約8mに対して、大型の成犬であっても約3mと短いため、人間と比べてみると穀類を消化するのが苦手です。そのため、犬は雑食ではあっても肉食傾向の強い動物といえます。トウモロコシにもタンパク質は15%ほど含有していますが、植物性のタンパク質であるため犬にとっては消化しづらいので、できるかぎり含有量が少ないドッグフードを与えたほうがよいでしょう。どうしてもトウモロコシが含有している場合でも、そのままのトウモロコシよりもトウモロコシからグルテンを抽出して粉にしたコーングルテンミールの方が、犬にとってはタンパク質を吸収しやすいのですが、多くの場合添加物として使われるケースが多いので注意しましょう。穀類を主原料としているドッグフードの場合、どうしてもフード全体の成分値である粗タンパク質の含有量が少なくなってしまいます。そのため、粗タンパク質の含有量を上げる目的でコーングルテンを添加するわけです。このような帳尻を合わせるためだけにコーングルテンを添加するようなドッグフードを与えてもよいものかどうか今一度考える必要があります。


またグルテンなら消化できるとはいえ、基本的に犬は肉食系雑食性であるため穀類を食べることはできますが、人間や草食動物のように穀類を消化するのに適した消化器官を持っているわけではありません。犬は元はオオカミで、本来は肉食動物です。それが何万年もの間、進化の過程で、人間と生活を共にするようになるうちに穀物も食べるようになったわけですが、基本は穀類よりも肉のほうが消化吸収しやすい身体の仕組みだと考えたほうが自然です。そのため、グルテンを消化するのが苦手な体質の犬は多いと考えられています。実際に穀類が含まれているドッグフードを食べることによって、上手に消化ができずに便がゆるくなったりアレルギーを引き起こしたりする場合もあるので、トウモロコシや小麦が多く含まれたドッグフードを与えることは愛犬の健康を考えると避けたほうがいいでしょう。


また、トウモロコシや小麦、白米といった穀類の多くは、血糖値を上げるGI値の数値が高いものが多いため、肥満を招きやすいことから注意が必要です。特にドッグフードによく使われているトウモロコシや小麦、白米、ジャガイモなどは一般的にGI値が高いので、ドッグフードの中では太りやすいといえます。


これらのことをふまえると、トウモロコシや小麦などの穀類はドッグフードの原料に適してはいません。それでもなぜ、メーカーはこれらの穀類を使い続けるのかといえば、主原料を肉で作るよりも穀類で作ったほうがコストを安く抑えられるからです。犬を飼っている家庭の中で、質よりも値段に重きを置いている飼い主さんたちも少なくありません。そのため、ニーズの高い安価なドッグフードをメーカー側も作るのです。ただし、それなりの値段で提供しないといけないため、当然それなりの原材料を使うのはある意味仕方ないのです。同じ価格帯のドッグフードであっても、使われている原材料はそれぞれ違います。だからこそ、愛犬を守るために飼い主が原材料をチェックする必要があるのです。


結論としては、トウモロコシや小麦などの穀類が多く含まれたドッグフードを与えることはあまりおすすめできません。理由としては、肉食傾向の強い雑食動物である犬は、穀類を消化するのが苦手だからです。また、肥満やアレルギーのリスクがあるため、避けたほうが無難だといえます。




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